講師のご紹介
講師料金
- ※講演料金はあくまでも目安です。
- ※講演料金のグループ分けは自治体で無料催事、講師起点より近郊、日帰りの基本料金です。
- 日程などにより変動があります。
- Aグループ:10万円~30万円
- Bグループ:30万円~50万円
- Cグループ:50万円~80万円
- Dグループ:80万円~100万円
- Eグループ:100万円~130万円
- Fグループ:130万円~160万円
- Gグループ:160万円~
- Hグループ:要相談
経歴
1973年8月21日、アメリカ・ボストンで生まれる。父が外交官であったためニューヨーク、
サウジアラビアで幼少時代を過ごし、4歳の時にはじめて日本の地を踏む。
小学4年に再び日本を離れてエジプトへ、その後中学、高校は英国立教学院に入学。
しかし勉学に熱中できず、荒んだ日々を過ごし、自他共に認める「落ちこぼれ」であった。
そんな時、先輩との喧嘩で1ヶ月の停学処分を言い渡される。
学校から自宅謹慎を命じられ、日本に帰されるが父の助言により、一人旅に出て、
その時、偶然に書店で手にした植村直己氏の著書「青春を山に賭けて」に感銘を受け、登山を始める。
ヨーロッパ大陸最高峰モンブラン、アフリカ大陸最高峰キリマンジェロなどの登頂を
果たし、登山に自己表現の価値を見出し、世界7大陸最高峰登頂という目標を自らに課す。
この時、野口は16歳であった。
高校卒業後、亜細亜大学国際関係学部に入学。
登山に必要な資金集めなど自らでこなし、1999年3度目の挑戦でエベレストの登頂に
成功し、10年の歳月をかけて7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立する。
1999年エベレスト登頂 その後、以前から気にかけていたエベレストのゴミ問題を
解決するために、4年連続世界各国の登山家たちと5000m~8000mの清掃活動に尽力する。
一方、富士山のゴミの多さに心痛めた野口は、2000年から「富士山が変われば
日本が変わる」をスローガンに富士山清掃活動を精力的に行う。
2006年からは、富士山・エベレスト同時清掃活動を実施し、
エベレスト側の隊長を野口が務めている。
2001年に、日本隊に参加し遭難したシェルパ(登山隊の案内人・荷役人)の遺族を
補償するために「シェルパ基金」を設立、シェルパの子女への教育援助を行っている。
さらに、環境教育の必要性が訴えられている中で、次世代の環境問題を担っていく
人材育成の必要性を痛感して、小・中・高・大学生を対象とした「野口健環境学校」を
開校。環境の大切さを訴え、実践していくメッセンジャーを日本全国に育てている。
また、2008年にはネパール・サマ村の子どもたちのために学校を作るプロジェクト
「マナスル基金」を立ち上げ、校舎、寮、グランドなどの建設を行っている。
毎年ネパールに行っている野口はヒマラヤ地域の氷河融解に危機感を持ち、
温暖化について現場からの声を積極的に訴えている。
また、世界各国の国立公園や観光産業を数多く目にしてきた経験から、
日本の国立公園や環境保護や観光振興(エコツーリズム)のあり方について、
行政サイドから意見も求められ、環境省や東京都の委員も務めた。
2005年、ヒマラヤの8000m峰に挑戦中に天候が急変し「死」をも覚悟した中で、
先の大戦で戦死した方々のご遺骨が収集されずに各地に放置されたままであるという
話が頭をよぎり、日本に帰れたらご遺骨収集を決意する。現在は沖縄での活動を中心に行っている。
環境問題に関わっている野口にとって、日本固有種の動・植物を守ることに
深い関心もっている。そのような中で、我が国固有の領土である尖閣諸島魚釣島には
センカクモグラやセンカクツツジなどの固有種が確認されているが、
いまそれらの存続が危ぶまれている。
2010年に「センカクモグラを守る会」を立ち上げ、生物多様性の価値と保全の緊急性を訴える活動をしている。
2015年4月、ネパール滞在中に大地震に遭遇。
エベレスト街道の村々を歩いて調査し、その被害のあまりの大きさに心を痛める。
すぐさまヒマラヤ復興支援を決意、「ヒマラヤ大震災基金」を立ち上げた。
全国各地の個人・団体から寄せられた多くの寄付は、仮設住居としてのテントや
各家庭への見舞金として野口の手により直接ヒマラヤ地域の人々に届けられたほか、
村人の心の拠り所でもあるゴンパ(寺院)の再建も進められている。
2016年4月、熊本地震が発生、多くの家屋が倒壊、破損した。
体育館などの避難所に入れず車中泊を余儀なくされた人々にエコノミークラス症候群の
危険も迫る中、野口はテントの支援を決意。
「熊本地震テントプロジェクト」を立ち上げる。全国から寄せられたテントや寝袋、
寄付金を元に、岡山県総社市などの自治体や多くのボランティアの協力を得ながら、
熊本県益城町にテント村を開設した。
最大時で156世帯、571人が入居という規模の災害時におけるテント村は国内では
前例がなく、国交省などからの視察も受けた。
また専門家からも「今後の被災地のモデルケースにすべき」との評価を得た。
このテント村を1ヶ月以上にわたり運営した経験を元に、自治体などに向けて
災害時の避難所のあり方についても提言を続けている。
講演テーマ
『目標を持って生きることのすばらしさ』
-人生・モチベーション・冒険・環境・リーダーシップ- (一般・企業様向け)
国内外の登山活動や環境活動などにおいて必要なことは、
チームをまとめる調整能力、リーダーシップ。
また、何度も失敗をしたり、行き詰まりながらも、モチベーションを保つために
必要なことを山での経験などからお話しします。
『あきらめないこと、それが冒険だ』
-冒険・人生・環境など- (小学校向け)
小学校で受けたいじめの経験や、勉強が苦手で落ちこぼれだった中高生時代。
本で出会った山の世界。何度も失敗したエベレストの話や、
ネパールの学校の状況などお話しします。
『私の分岐点』
-冒険・人生・環境など- (中学校・高校・大学向け)
小学校で受けたいじめの経験や、勉強が苦手で落ちこぼれだった中高生時代。
本で出会った山の世界。エベレストの経験から考えた「生」と「死」や、
山から学んだ環境問題、教育支援活動など、自分の体験を通してお話しします。
『富士山から日本を変える~山から学んだ環境問題~』
-環境・SDGs・冒険・人生- (学校・一般・企業様向け)
エベレストや富士山を通して学んだ環境問題。
活動を多くの人に伝え、続けていくために必要なことを、実体験を通してお話します。
また、森林再生活動や教育支援活動など、
SDGsとつながるネパールでの活動についてもお話しします。
『ネパールでの活動から学んだこと~私にとってのSDGs~』
-環境・社会貢献活動・SDGs- (一般・企業様向け)
教育環境も整っていません。そんな村での教育支援活動から始まった活動。
その後の森林再生や農業支援など、彼らの雇用に繋ながる活動は、
SDGsにつながっていきます。活動を続けるために必要な事や苦労したことなど、
実際の体験からお話しします。
『災害を生き抜くために~テント村という選択肢~』
-災害支援・防災・危機管理- (一般・自治体・企業様向け)
本大震災、ネパール大地震、熊本地震での支援活動を通して、
災害に対して日頃からどう備えれば良いのかを考えました。
災害対策を通して感じた、災害に強い人間作りなどお話しします。
上記以外でご希望ありましたらご相談ください。清掃活動・環境学校等々も行っております。
- 書籍
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「世界遺産にされて富士山は泣いている」(PHP新書)2014年
「写真集 野口健が見た世界 INTO the WORLD」(英社インターナショナル)2013年
「それでも僕は「現場」に行く」(PHP研究所)2011年
「確かに生きる 落ちこぼれたら這い上がればいい」(集英社)2009年
「自然と国家と人間と」(日本経済新聞出版社)2009年
「富士山を汚すのは誰か―清掃登山と環境問題」(角川グループパブリッシング)2008年
「確かに生きる~10代へのメッセージ~」(クリタ舎)2007年
「あきらめないこと、それが冒険だ―エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険!」
(学習研究社)2006年
「100万回のコンチクショー」(集英社文庫)2004年
「落ちこぼれてエベレスト」(集英社文庫)2003年